悩んでいる男性

エムラクリームは、局所麻酔成分のリドカインとプロトカインを配合しており、レーザーや注射針の痛みを軽減する麻酔薬です。リドカイン自体は局所麻酔薬で、プロピトカインはショックを起こす可能性が若干高く、代謝されながらヘモグロビンをメトヘモグロビンに変換する効果があります。皮膚へ浸透しやすいため、即効性にも優れており、もともと麻酔薬の効果を期待して開発された薬です。エムラクリームは処方箋薬なので、医師の処方がなければ国内の病院では入手することができないのが現状です。皮膚の表面から浅い部分に注射するような時は、痛みを軽減する麻酔効果がかなり改善されています。麻酔をかけるために注射を打つ方法を採用するのではなく、クリームを塗って痛みを軽減することができるので、便利です。

使い方は10平方センチメートルに対して1gを用います。エムラクリームを患部に塗ってから60分くらい経過すると、その成分は皮膚に染み込み、麻酔効果を発揮することができます。このクリームは空気に触れて酸化すると、効果が減る可能性があるため、ラップなどの透明なフィルムで保護し密閉します。密閉した1時間後にはラップを剥がすことができ、クリームを拭き取って注射やレーザー照射を行います。現在はさらに使いやすい形に改良が重ねられたものも存在します。改良の結果、エムラクリームの薬液があらかじめついたテープが開発されていますが、麻酔効果が出るまで60分待つことは同じです。

特にエムラクリームは、透析の患者の透析穿刺痛の軽減や、脱毛をするときの痛みを軽減するために使われていました。世界全体で見るとすでに70カ国以上で使われていますし、国内でも大人向けの麻酔薬として使われていました。また子供用にも注射針を皮膚に刺すときのための局所麻酔薬として幅広く使われています。フィルム付きのものになれば、白血病などの小児がん患者への利用も想定でき、様々な痛みを軽減できます。白血病の場合、がん細胞が髄液に入り込んでいるケースかを調べるため、背中から腰へ向かって針を刺す必要がありますが、その際の痛みを軽減することができます。状態によって変わりますが、白血病は長い時なら1年くらい入院期間があり、このような痛みを伴う検査を何度も繰り返すことになります。子供がこのような痛みに耐えるのは難しいため、エムラクリームを用いて痛みを軽減することは一般的になっています。また子供は痛みを上手く訴えられないケースもありますし、かつては、子供は痛みをまだ感じない、と信じられていた時代もありました。注射の痛みは全てエムラクリームでなくすことができるため、子供を中心に大人の注射でも利用できます。また、脱毛時のレーザー照射を行うときの痛みを軽減することができます。

このような効果があるエムラクリームですが、早漏防止を目的に利用する人も多いクリームでもあります。配合されているリドカインに刺激を麻痺させる作用があるため、男性器に塗布することで刺激が軽減されて、結果的に射精時間を延長させる効果があるといわれています。目安として1回10gを性行為の前に男性器へ塗布してください。塗る量が多すぎると感覚が完全に失われてしまうため、かえって射精できなくなり、逆効果になってしまいますので、きちんと容量は守りましょう。15~30分時間をあけてシャワーで洗い流します。また、コンドームを着用しないとパートナーも麻酔状態になってしまうため、注意してください。

早漏防止目的で使用する人は多いものの、エムラクリーム自体はレーザーや注射針の麻酔薬として開発された薬なので、説明書きが早漏に向けたものではなく、その点は注意が必要です。また、医薬品なので処方箋がないと購入できません。